会場内のテーブルにも、おふたりの器をお借りしてささやかに、生花をあしらいました。三浦さんのガラス器は、たおやかな曲面と透明度の高いガラスの響きあいが美しく、カタチも洗練されていて、ジュエリーを思わせるような高級感があるのだけれど、意外にも。いけるお花は鮮やかで華やかものよりも、もっと可憐なものの方が似合うような気がします。るりるりとした碧色の楕円鉢には、ブルーの紫陽花の花房を盛りました。美しい碧と、自然体のようでいて、しっかりしまりのある楕円のフォルムが、花びらの色の自然なグラデーションをしっとりと受けとめてくれました。
佐々木さんのモールグラスとプレートのコンビにはフローティングキャンドルを浮かべました。テーブルに映るモールの影もまたきれいです。この作品は今回の展覧会で大人気。緑茶や麦茶にもいいですし、デザートを盛るのにも最適。佐々木さんには、2歳(だっけ?)になるお子さんがいらっしゃるそうですが、お子さんが大きくなるにつれて、創るものへの意識も変わってきたとおっしゃいます。遊び心と安心感かな。
会場のミニ展示には、オーベルジュの白い什器をお借りしました。台の色が明るくなると、作品の輪郭も清々しく立ち上がります。三浦さんの花唐草の影もさらにドラマチックに☆
夕暮れ時の薄陽に映る佐々木さんの色ガラス…
陽が暮れだした頃、パーティが始まりました。オーナー森田にマイクを回された三浦さんと佐々木さん、それから砥部オーベルジュを建築設計したアトリエA&A主宰の武智和臣さんよどみのないお話ぶりはさすがでした。中盤にはジャズシンガーの大野純子さんがミニライブを、大野さんの親友で山崎由起子さんが詩の朗読を披露。
お料理は、美しく盛りつけられたヴュッフェスタイル。オーベルジュ構内の畑で取れた朝取りの野菜をふんだんに使っているのだとか。
こちらは、森田の姪っ子美和さんがキープした前菜のお皿(笑)。
〆のデザートは、テラスでサーブされ…
終始、なごやかな雰囲気のなかで、夜が更けていったのでした。