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ペシャワール会報告写真展ーピックアップ6

 台風一過、爽やかな秋風に深呼吸し、松山では大過なく通り過ぎ、この大雨によって大地が潤っているのだとアフガニスタンの現状を知るにつけ、日本の自然の恵みに感謝する。

・・・自分の地域のことしか知らず、一夜明けて朝のニュースに和歌山を初め多くの地域で土砂災害など大変な被害にあわれたことを知りました。心よりお見舞い申し上げます。自然は恵みでもあり、猛威でもある事実。感謝しつつ、自然によりそって生きる日本人の先人の知恵を学び、打開策を考えて実行しているのが中村哲氏なのだと改めて再認識。

 過去にTV放映された中村哲氏のDVDを見ました。アフガニスタンの現況にしたがって、突き進んでいるご自分の境遇を、「運命(さだめ)でしょうね」とさらっと言い、また、座右の銘として「照一隅」をあげられた。
 「照一隅」とは、自分の仕事を天命と心得て、他利ー他の人の為になるよう努力実行することで、周囲の人の心を打ち、お互いのあたたかい思いやりの心が拡げらる。そのことによって、社会全体が明るく照らされる・・という天台宗最澄の教えのようだ。
 まさに、まさに、中村さんの生き方にブレがない信念を感じる。次の著書の一章からもそれが伝わってくる。
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「辺境で診る 辺境から見る」
中村 哲 著  石風社 発行   ¥1,800-
2003年5月初版第1刷発行・・ワーカーさんのお薦めです。

p.188〜
〖 誰も行かぬから 〗

「誰もが行かぬから、我々がゆく。誰もしないから、我々がする。」この言葉は、今やPMSの合言葉となったが、決して私の発案ではなく、実は出典がある。私がまだ若いころ読んだ『後世への最大遺物』(内村鑑三)という著作の中で、米国のある女学校の設立者、メリー・ライオン女史の創立精神を紹介したくだりである。私は内村の信奉者ではないが、この言葉だけは、まるでこたつの火種のように、心の奥から自分を暖める力となっているようだ。時流に迎合するだけの人生はつまらない。・・中略・・(内村の言葉を紹介して)・・「ではカネも、事業も、文筆も、いずれの才にも恵まれぬ場合はどうしたらよいか。ここに誰にもできて、他の誰にも真似できぬ最大の遺物がある。それは、諸君の生き方そのものである。置かれた時と所で、諸君の生きた軌跡が人々の励ましや慰めとなることである」・・後略


 クリスチャンである中村さんは、内村の言葉も、仏教最澄の言葉も、そしてイスラム教の教えも、全て包括して悟り、大きな人間のあるべき姿を自分自身の生き方として、(他人に強要することなく)淡々と伝えてくれる。

 松山リブ・アートでのペシャワール会報告写真展も、いよいよ明日9月5日が最終となります。

 28年の歳月をかけて成してきたこと、そしてまだ道半ばとおっしゃる事業。この人と、この人を支えるペシャワール会の人々の生き方を、ぜひ見に来て下さい。

 私自身、私のできることは何か。自分自身に問いかけたいと思います。(森田)
by live-art | 2011-09-04 22:30 | 今週の展覧会 | Comments(0)