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戸田勝久・松本秀一ふたり展 後半に入りました

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戸田さん、松本さんのふたり展後半が始まりました☆残念ながら戸田さんはお帰りになったけれども、17・18・19日の3日間は松本さんが在廊されています。みなさま、是非お立ち寄り下さい。上の写真は10日にあった茶話会のワンシーン。水仁舎の北見さんにもご一緒いただいてなごやかなひとときでした。さて、本日はまず松本さんの作品から。


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新作の「めざめ」は、歌集の挿画になった一枚。ですので、実物は写真より小ぶりです。ブルーグレーの用紙にシンプルで洗練されたビュランの線がとてもきれいです。金のインクが、こんもり盛り上がっているのがお分かりでしょうか。この、目で触感を味わう感じ...くすぐられるなぁ...。ちなみに、これから出版される予定のハードカバーの特装版(20部限定/¥63,000-)は版画4葉入り。シートで見る版画は、額に入れてガラス越しに見るよりもホントはずっときれいなもの。美しい本に綴じられるだなんて...至福でしょうね、版画。それからもちろん読者はもっと☆

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代表作のひとつ「枡」は、めずらしいカラーメゾチントの作品。松本さんは画業の傍らお米を作っていらっしゃって、私も少しおすそ分けを頂いたことがあるのですが、これが、驚くほど美味しい。。。作品からも、お米のあまい薫りがけぶっていそう。(枡のなかには米粒の欠片しか残ってないのですが....)背後の闇には生活の気配が濃厚に感じられます。

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そう、例えば『男の子のやうに、日差しのやうに』よりの....

  選別を終へてさらさら掌に落とす今年の米の品質
  円筒をびゅんびゅんびゅんと飛び出して日に日に積もるかろき籾殻
  この山が今年の米の石高と眺めていたり籾殻の山

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こんな歌を読むと、版画も文芸も米作りも、松本さんにとっては同じ円上に繋がってあるんだと改めて思います。実直で丁寧で飾らない言葉運びは本質かもしれません。松本さんのファンの方には特に、水仁舎の造本のこの歌集を是非お読み頂きたいです。


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さて。続けて戸田さん。展覧会が始まって以来、戸田さんファンがご遠方から来られることも度々です。彼らにお話を伺っていると、幻想文学誌の挿画であったり、戸田さんデザインの美装本だったり、やはり“本”を通じて戸田作品と出会われている方が多いよう。引力....ですね(笑)。上のアクリル画、籠の洋梨がひとつはじかれ、代わりに入れ替わったのは....月? 月の引力と引き合って、本が浮かんでます。

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私Y田個人的には、戸田さんの飛行機の絵が好きです。低空飛行の飛行機の絵。写真ではお伝えしきれないのが残念ですが、瑞々しく澄みきった空の色が染入るよう。

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こちらは、墨彩画の風炉先屏風です。なんて洒脱で、キュートなんでしょう!

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by live-art | 2012-03-09 12:44 | 今週の展覧会 | Comments(0)