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6/22(木)~27(火)<企画展>楽居布2006・夏

6/22(木)~27(火)<企画展>楽居布2006・夏_f0106896_18102228.jpg今年もまた、やってきました。夏の楽居布展。本日初日はあいにくの雨でしたが、さすがはリピーターの多い楽居布さん!雨にも負けず、たくさんのお客様におこし頂きました(まだ、始まったはばりなのにーっ)。左の写真は、ひんやりしゃりしゃりな触感が気持ちいい楽居布・不朽の定番”手もみちぢみ”のお昼ねマットやシーツなど。その他、昨年に引き続きジャパンブルー(阿波藍)も素敵ですし、張りと光沢、軽やかな透け感の美しいリネンオーガンジーのワンピースや、これさえ着れば、ご機嫌な夏の旅行ができそうなアロハ調ビタミンカラーの近江上布ブラウスなど、今年も楽居布は絶好調です!6/22(木)~27(火)<企画展>楽居布2006・夏_f0106896_137936.jpg
楽居布とは、リブ・アート開廊以来のおつき合いだそうなので、今年で12年目。数年前からは、初夏と秋の年2回、新作コレクションの発表の場にして頂いています。その度ごとに、お客様の気持ちをしっかりと掴んでどんどん進化していく楽居布はすごい!そして、楽居布の洋服や寝具やインテリアファブリックをこれまでにお買い求め下さった方々が、楽居布からメッセージを肌で理解して下さっている感触がひしひしと伝わってきます。感謝!やっぱり体は、頭より素直で賢いんだと実感します。1度覚えたら忘れないっ。

6/22(木)~27(火)<企画展>楽居布2006・夏_f0106896_1353419.jpg今回の目玉は、藤布の帯。藤蔓の皮と芯の間にある”アラソ”と呼ばれる中皮をさらして紡いだ糸で織られた丹波の夏布です。古事記に記されているほど古い繊維なのだけれど、大変な手間がかかる上、数少ない藤布の紡ぎ手も高齢となり、繊維業界では”まぼろしの布”と呼ばれていたそう。この強くてしなやかな”自然の繊維”を廃れさせてはならないと技術の伝承に情熱を傾ける保存会の小石原将夫さんと、藤布本来の美しさと小石原さんの熱意に賛同した楽居布のコラボレーションが織りなす逸品です。

6/22(木)~27(火)<企画展>楽居布2006・夏_f0106896_1391181.jpgその土地々の風土の中で大切に、時に頑固に守られてきたもの。人間の生理にかなった”体に優しい繊維”が楽居布の基本。そのよさを広く世の中に伝えたい、消費してもらいたい、そうでなければ、代々伝わる職人さん達の智恵と感性がつまったこの賢く優しい繊維達は忽ちのうちに廃れてしまう。それは良質な日本の文化がまたひとつ消えてしまうことに等しい。楽居布のデザイナー越智和子さんはそんな風におっしゃいます。そのために、織り元や染め元、縫子さん達との信頼関係と綿密なコミュニケーションのもと、(洋服の型そのものだけでなく)素材の段階からデザイン指導をされ、現代のライフシーンを更に楽しく、ウキウキさせてくれるような素敵な製品を日々、生み出しているのです。会場で、お客様の気持ちを即座に察知され、ひとりひとりの嗜好や気持ちをふまえながら、適切なアドバイスをされる姿にはいつも脱帽させられています。そのコミュニケーション能力の高さ故、私は越智さんを尊敬して止みません。
by live-art | 2006-06-22 18:17 | 今週の展覧会

スタッフY田の展覧会日記


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