松山の画廊 ギャラリーリブ・アート最新ニュース

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~9/5  リブ・アート版画展

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今週は、いつもはリブ・アートの倉庫に眠っている版画作品を南室に展示しています。今回は、柄澤齊・筆塚稔尚・清水美三子・古谷博子・木村繁之・林孝彦・山本容子(敬称略)等の作品よりセレクトしました。この機会に是非、一度、ご覧下さい。
by live-art | 2006-08-31 17:53 | 今週の展覧会 | Comments(0)

ミツブ+展 — 食卓 —

〜8月29日(火)
「ミツブ+展」って、一体何?と思われる方も多いと思います。
実は、松山南砥部分校で共に美術を学んだ同級生3人が、それぞれに進んだ日本画・染色・鋳金の作品展を開いたのが、6年前の「ミツブの豆」展。それから6年間の間にそれぞれの生活環境は様々に変わりました。でも、作品を作り続けたいという気持ちは一つ。今回は、同じく同級生の篠崎さんも加わって、+展となりました。
 今回は、自分たちの身近な「食卓」をテーマに、ほっと温かい作品達が優しい空間を創っています。(森田記)
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by live-art | 2006-08-24 19:18 | 今週の展覧会 | Comments(0)

荒川尚也さんの氷のようなガラスの器

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左:脚付き酒器 ¥4,095-品切れ 右:渓流グラス /¥4,410- 品切れ


残暑お見舞い申し上げます。
まだまだ暑いですね。

しかし、残暑見舞いのご挨拶が飛び交う頃になると、
暑いさ中でも不思議と秋の気配が漂い始めるのだからよくできたもの。

ほらほら、耳を澄ませてみたら
ぽこぽこと”マックス限界”まで飽和した夏が、
微かな音を立てながら、
すこぉーしずつ、すこぉーしずつ 、
しぼんでいくのが………

「すぅぅぅぅぅぅぅぅ…………」

……聴こえませんか?
……聴こえませんね(汗)。


さて。
今回ご紹介するのは、京都のガラス作家・荒川尚也さんのグラスと酒器です。
右のグラスは、その名も「渓流グラス」。
グラスの底から軽やかに立ち上ってくる気泡の粒々は、
美味しい酸素をたくさん含んだひんやり冷たい渓流水の中のそれのよう。
さらに、これに冷水を注ぐとグラスの表面に霜が降りるので、
グラスそのものがまるで氷の器のように見えてきます。
このグラスは、リブ・アートでも使っているのですが、
暑い日は、これで冷たいお水をお出しすると、
美味しいお水が一段と美味しく感じられるようで、とても喜んで頂けます。
焼酎やウィスキーなどのロックグラスとしてもオススメの逸品。

左の酒器も素敵です。
足下は、光を宿す四角い無垢のガラスなので、
使わないときも窓辺に飾っておきたくなるくらい綺麗です。
冷酒はもちろん、ワインや梅酒など芳純で香り豊かな醸造酒なんかを
ゆっくり時間をかけて味わいたくなるような大人の器。
見た目よりたっぷり入ります。
お酒はもちろんですが、器ごとキリリと冷やして、
果物のコンポートや、酒の肴を盛ってみるのも素敵かも。

足早に去っていく夏を惜しみつつ、
傾けるのには最適な器だと思いませんか?

こちらの商品はリブ・アート店頭にて販売しております。ご遠方の方はお電話、メール等でお問い合わせ下さい。
by live-art | 2006-08-18 16:46 | ショップ情報 | Comments(0)

~8/22 梅林潤子遺作展 "Memsaje"

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 昨年、初夏がもうそこまで来ていた頃、森田のもとに、悲しい知らせが届きました。スタッフとして一緒に働いていた(私にとっては憧れの先輩でした)梅林潤子さんの訃報でした。一年ほど前から体調を崩し自宅で療養中ではありましたが、突然のことだったので本当に驚きました。まだ、31歳。とても優しく佇まいのうつくしい人でした。今朝、開廊前のフロアで彼女の作品と向き合いながら、たまらない気持ちになりました。どの作品にも彼女の”無心”が、”生”が溢れています。
 梅林さんは、ガラスの瓶を好んでモチーフにしていました。ビー玉は、描き始めて以来のテーマでした。硬質で透き通ったその質感や、瓶の底に挿し込む陽のきらめきを見ていたら、彼女の側にいるような気がしてきます。それこそ、透けるような白い肌の持ち主で、指で弾いたグラスみたいな澄んだ声で静かに笑う人でした。だけど、決して儚くはなかった。いつも背筋をピンと伸ばして、弱音を吐かない人でした。それから、力持ちだった。
 彼女は大学で学んだフレスコ画の技術をかわれ、卒業後も左官塗で知られる島根県でフレスコ画制作のためのワークショップの講師をしていました。フレスコ画とは下地に漆喰を塗り、それが乾く前にその上から水溶性顔料を染み込ませて描いていく壁画のこと。やり直しは効かないので、高度な技術力を要します。もちろん体力と精神力も必要。今回、会場に、フレスコ画製作風景の写真も展示しているのですが、女性ひとりでこなす仕事とは信じがたいほどの大仕事であることが伺えます。(彼女のフレスコ画は島根県の公共施設の他、県内の上浮穴高原ホタル交流館にも残されています。)
 そんな重労働を嬉々として引き受けていた彼女は、描くことが好きで好きでたまらない人でした。「私には絵しかない」が口癖でした。「昨日100%の力を要したモチーフが、今日は70%で描けてしまうこと、それが怖い時期があった。手を抜いてしまったんじゃないかと不安になった。」これは、ある雑誌に掲載された26歳の頃の彼女の言葉です。どこまで厳しく、どこまで真摯な言葉なんだろう…。あの頃、いつも側にいた柔和で優しかったあの人が、あんなに美しかったのは、「描く」ということを通して、自分自身の精神の在り様が濁るのを決して許さなかったからなのだと思うのです。彼女にとって描くことは、ある意味、信仰のようなものだったのではないだろうか、私にはそう思えてなりません。
 最後に、彼女はご家族をとても愛していました。お料理上手で時におちゃめなお母様のこと、運動神経抜群の利発でチャーミングな妹さんのこと、職場でモチーフになりそうなものを見つけると彼女のために持ち帰って来てくれる優しいお父様のこと、古いものを大切にされるお祖母様の雛人形がとてもきれな顏をしていること。滅多に自慢なんてしない彼女が、異にご家族のこととなると、いつも嬉しそうに自慢していました。最愛の人を若くして亡くされた悲しみは、そう簡単に癒やされるものではないのだろうと推測します。でも、あんなに家族のことが大好きだった潤子さんですから、天国でまだ、”ものすごく”心配しているのではないかと思うのです。彼女を安らかに眠らせてあげるためにも、ご家族の方にはゆっくり元気を取り戻して欲しい…手前勝手かもしれませんが、心からそう願っています。
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by live-art | 2006-08-17 13:05 | 今週の展覧会 | Comments(2)

松本秀一さんの「アスパラガス」です。

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松本秀一エッチング「アスパラガス」:額込¥50,400-
額サイズ:横52cm×縦c41m / 画面サイズ(プレートマーク) 25.5cm×14.5cm

どうですか、このアスパラ。
いまにも薫り立つようじゃありません?

こちらは初夏にご紹介した句集「早苗の空」の中にも収録されている
松本秀一さんのエッチングです。

松本さんは、息を呑むような緊張感溢れるメゾチントの作品も
よくお創りになられていて、それももちろん、素晴らしいのだけれど、
私は、ふっくらと空気をはらむような軽やかで柔らかなエッチングも好きです。
松本さんは「線」を大切にする人。
アスパラと同じ深度の息遣いが今にも聞こえてきそうな
繊細で優しい線で描かれたこの「アスパラガス」。
どの線もあますことなく、いっぽんいっぽんがすごーく大切に
描かれたような気配がしませんか?
う〜ん、これって、「愛だなー」と思うのですよ(笑)。

こちらの商品はリブ・アート店頭にて販売しております。ご遠方の方はお電話、メール等でお問い合わせ下さい。
by live-art | 2006-08-14 18:09 | ショップ情報 | Comments(0)

〜8/15  いがんだOB展

f0106896_167072.jpg毎年、「いがんだOB」展の日取りが近づき、全国各地からOBの方々の作品が集まり始めると、「ああ夏も本番だなー」などと思ってしまいます。ひとり勝手に遠くの親戚が里帰りするのを待ちわびるような気分になってたりする私です(笑)。

f0106896_1649585.jpg私事ですが、小さい頃、夏休みになると、東京にいるいとこ達が伯父伯母とともに祖父母の家 に入れ帰り立ち替わり里帰りして来るのが楽しみでした。祖母が孫達のために冷蔵庫の中に完備していたキリンサイダーがまだ瓶入りだった頃の話です。
夏は、1年のうちで1番のノスタルジックな季節なのかもしれません。考えてみれば夏は、大勢の人が(死んだ人も含めて)”生まれた場所”に戻ってくる季節なのですね。生まれた場所にいまだに暮らしている私ですら、夏の匂いを嗅ぐと自然と記憶のフィルムがカラカラと巻き戻し始めたような不思議な気持ちがします。

 f0106896_163255100.jpg>さてさて。「いがんだOB」展は、版画家の三野計さんが主宰する<アトリエいがんだ>恒例のグループ展。<アトリエいがんだ>には、子供対象・一般対象・受験生対象との3タイプのクラスがあるのですが、今回のOB展は受験生対象クラスを巣立ったOB達総勢約80名が参加している大グループ展です。
10代からf0106896_16424463.jpg40代まで、現役の大学生からアート・クリエイティブの第一線を担う社会人まで年代も幅広い。油彩、水彩、日本画、イラスト、デザイン、写真、絵本、私家本、人形、フィギア、鞄、染織、陶芸、漆芸、木工、ガラスetc....ジャンルも方向性もさまざまです。

by live-art | 2006-08-10 16:56 | 今週の展覧会 | Comments(0)

8/17〜 梅林潤子遺作展 (共同企画)

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上の絵は、8/17〜から22日迄開催予定の梅林潤子遺作展に出品される予定の一枚。昨年の4月31歳の若さで召された彼女は、リブ・アートのスタッフでもありました。”ひたむき”という言葉が彼女ほど似合う人を私は他に知りません。今回は、自宅のアトリエに残された数多くの作品のうち一部を展示します。また、今回はご両親のご協力のもと、梅林さんの松山でのホームグランドであったアトリエいがんだ(三野計氏主宰)とリブ・アートとの共同企画となりました。(※販売は致しません)

【オーナー森田より一言】
梅林潤子さんが全力を傾け続けた画業の軌跡を皆様に見て頂くこと、 彼女の作品を通して、彼女の在りし日の姿を偲んで頂くことが一番の供養になると思っております。生前の彼女を知らない方も、是非とも、ご高覧下さい。
by live-art | 2006-08-07 17:17 | 過去の企画展 | Comments(0)

〜8/8 「 二人展 」  井上 務 + 大西 壮一郎

f0106896_12281592.jpg木を見ただけで森を語ることはできないが、美術の場合、木を見ずして森を語ることはできない。美しい色が幾重にも塗り重ねられ、作者の想いの深さとともに深海に潜む闇となる。今回、井上は天空より、大西は海の底より、私たち人間の世界を展望している。左は、大西壮一郎さんの作品の一部を拡大。(森田:記)


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                             井上務「神話の翼」


 いつの頃からか、動物を対象とした作品を作ることが多くなってきた。
別に動物を描きたいからではなく、モチーフとして使っているだけで、本当は動物に向けられた人間のまなざしの方を表現したいのである。

 自然。
作られたものでない、裸の野生に身を置く時、太古の歴史が囁きかけてくる。
断片化し、それぞれが星屑のように散っていた記憶や意識、言葉。それらいくつかの要素が、新たな衣装もまとうでなしに集まり、神話の姿を開示する。
 その一方で、「自然はいい」というような調和的な世界観が読み取られるような場所に、僕たちはむしろ、一種の狂気の前兆を感じる。
秩序とその破綻が同じ地点で混在し、進むことも退くことも知らず、そこで立ちすくんでいる。

 ゆっくりと世界全体が回り始める。やがて三つに分裂したそれと正面から対峙するはめになった僕は、あまりにそれが怖いので、あるはずもない名前を付けて、何十回も繰り返しノートに書き綴ったのだった。

 外の思考と呼ばれるものの、何歩か手前の状態で、僕たちは地を這い回りながら、「どうも、そうなっているようだ」を探る。そしていかなる共同性とも結びつくことなしに、強度を経験したいと思う。  

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大西壮一郎「行進」
 

by live-art | 2006-08-03 18:21 | 今週の展覧会 | Comments(4)