2009年 05月 07日
~5/12 坂本榮太郎 彫刻展
でこぽん、文旦、無患子(むくろじ)、甘夏、風船葛、大蒜、柘榴、そらまめ、温州みかん、南瓜etc...地元で収穫された果物をモチーフにしたくさんのブロンズ彫刻。究めて素朴なモチーフですが、ひとつひとつの作品の放つ存在感は圧倒的。太陽や土の記憶までも内包しているような豊かさを宿すフォルム。
「七月末から冷蔵庫に入れていた甘夏柑の一個を10日ほど前に取りだし、アトリエの台の上に坐らせて見ていると、母樹にぶら下がっていたときの姿を想わずにはいられない。じっと視ているうちに、厚い外皮の内側にある白い綿毛はおろか、甘酸っぱい果肉を袋のなかに成長させて大きくなっていく様までが想像され、じっさい、橙色の表面にまで圧している張り切りようには言葉を失ってしまう。この迫力に私はいつも圧倒されるのである。生きている。」銀座小野画廊にて1999年に開催された個展「後生大事」パンフレットより抜粋
南室にて引き続き......「柳田補洋画展」開催中です