北室:<企画展>山下伸一・林靖介ふたり展「住宅のしつらえ」
ひたりひたり。台風の気向かう気配の水曜日、作品をつんだ軽トラックを運転して大阪から来て下さったのは、木工作家の林靖介さん。結局、台風は愛媛を反れ、穏やかな雨のなか、無事、始りました、山下伸一さんと、木工家具の林靖介さんの金工と木工家具のふたり展。
銅は熱を加えると、手で容易に曲げられるくらい、いい具合に柔らかくなるのだそうです。銅のパイプで植物的なラインを描きながら、花器やランプスタンドなどをかたちづくる、シンプルでかつ秀麗な山下伸一さんのオブジェのような調度作品。陶やガラスなど、現代作家とのコラボ作品も多々あります。
モダンなデザイン、たっぷりした座面、手彫りの感触やわらかな林さんの椅子。やっぱり、木の家具は、呼吸するようで気持ちいいですね。他にも、くりぬいて掘りだした曲線のラインが美しい花台やフレーム、立派な栗の木の一枚板で作ったひろびろゆったりしたダイニングテーブルなど。
南室:菅公子絵画展「ルルドを描く」
南室は、菅公子さんの絵画展です。メインのテーマは、カトリック教徒会の巡礼地でもあるという、フランスはルルドの古城や庭園の風景画。こちらは湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院モン・サン・ミッシェル。