☆「本を愛する美術家たちのオリジナル装幀展」の情報をアップしました。
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兵庫県佐用町の備前焼作家・黒野丈治さんの、リブ・アートでは2年ぶりの個展がはじまりました。

窯変の赤が力強くも美しい花器。のぼり窯で10日間、日昼夜を通して焼締めるという備前焼。炎の焚ける色、匂い、音、湿気などの変化を肌で読みながら、五感を全開にして焼きあげるのだとか。

六寸・七寸皿、サラダボール、大鉢、湯呑などの食器もあります。使い込むにつれて、気持ちよい照りが出てくるのも備前の特徴。愛着もひとしお。

偏壺も、これらの四角い花器もすべてロクロで引いてつくるのだとか。面のしなりが気持ちいい。

シャープなフォルムを覆う備前の肌の地熱のような、プリミティブな底力には、ダイナミックな花材を…と思い、灰被りの掛花には、かなり太い野性の藤蔓の線と椿を合わせてみました。やはり。ぴったり。気持ちいい!