☆「本を愛する美術家たちのオリジナル装幀展」の情報をアップしました。
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備前焼作家・黒野さんの陶展開催中です。
今回もまた、とても魅力的な花器がたくさん。

中でも圧巻なのがこちらの花入れ。中に挿したちゃがらの木が1m以上もあるので、随分、花器が小さくなってしまいましたが…。高さ40cmくらいある花器です。

クローズアップ。真正面から撮った写真です。口の形が、長方形をひしゃげさせた平行四辺形。だまし絵みたいですが、奥行きは4cmくらいの平たい花入れ。そのひらたさがシャープな印象を与えます。正面手前の角の一点を機軸に、左右の底が反り返っているのがおわかりしょでようか?重力を上に向けるしなやかさと、軽さ。ほんのちょっとしたことのようですが、この力の作用が枝や茎のラインと呼応したとき、そこはかとない生命力が生まれたりします。

灰被りの掛花は、チューリップの花とも葉っぱとも良く似た、やさしい形でした。

こちらの、丸木舟のような花器は、チャコールにうっすら薄紫。

古代の銅鐸のようなかたち?裏を向けると、ダイナミックな窯変の柄が表れます。

こちらは花器にもよいけれど、大皿にもいいです。ロクロで作ったお皿。壺のうちがわのような、ろくろのあとが個性的です。木の芽をたくさん入れた筍の煮物なんてよく似合いそうです。