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予告/美術家たちのオリジナル装幀展ーその6

開催直前!ギャラリーリブ・アート16周年記念
本を愛する美術家たちのオリジナル装幀展 
3/11(木)〜22(月) ※17(水)定休 ☆詳細はこちらから…

本を愛する美術家たちが、美にこだわってそれぞれの愛読書の為に特別に装幀、また読書グッズを制作して下さいました。手法は違っても、それぞれの個性・感性が光り、まさにオリジナルな一点物です。今回の装幀展に出品された作品ファイルと作家からのメッセージを、これから少しずつご紹介しましょう。・・その6
ご紹介しきれない作品も多く、興味を持って下さった方はぜひ会場にお越し下さいませ。

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中塚 涼二:俳人
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f0106896_2149573.jpg[1]「草枕・二百十日」夏目漱石 著 角川文庫

<作者メッセージ>
初めて読んだ漱石が、この「二百十日」でした。訳が分からないままに読み進んだことを思い出します。どこか恐いところのある小説でした。



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宮本 典刀:版画家
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f0106896_2154725.jpg[1]「アポロンの島」小川国夫 著 講談社文芸文庫

<作者メッセージ>
私の青春の一冊。


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森本 猛:画家
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f0106896_21563480.jpg[1]「こころ」夏目漱石(新潮文庫)

<作者メッセージ>
高校生に読ませたい本。心の中にそっとしまいこんでいる情感を見事に描ききった夏目漱石はすごい!今回H、松山から熊本へと移り住んだ漱石に親しみを持って、この本を選んでみた。




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若月 公平:版画家
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f0106896_2211399.jpg[1]「草枕」夏目漱石 著 新潮文庫

<作者メッセージ>
主人公は画家である。全編に渡り湯煙の様に芸術論、人生論が噴出する。
冒頭の「智に働けば角が立つ。情に棹させば・・・兎角人の世は住みにくい。」は有名ですが「空しき家を、空しく抜ける春風の、抜けていくは迎える人への義理でもない。拒むものへの面当でもない。自ら来たりて、自ら去る、公平なる宇宙の意である。掌に顎を支えたる余の心も、わが住む部屋の如く空しければ、春風は招かぬに、遠慮もなく行き抜けるだろう。」の文節が私は特に好きです。漱石晩年の「則天去私」が初期の作品に表れているように思えます。このような心持ちをもった作品が皆の前に表れるといいなあと思っています。  



[2]「ガラス戸の中」夏目漱石 著 新潮文庫



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吉川 ゆう子:デコレーター
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f0106896_22193247.jpg[1]「素数たちの孤独」 パオロ・ジョルダーノ 早川書房

<作者メッセージ>
この物語のふたりの主人公は、近くにいても本当に触れあうことのできない孤独な「双子素数」。
内容的にはかなり痛々しいけれど、読んでいて重苦しくならないのは.....なぜだろう?
不器用でせつない展開に目が離せず、一気に読んでしまった。

数ある「サビもの」コレクションの中から、ピッタリ!!を見つけ、コラージュし壁掛け型ボックスを制作しました。
  


[2]「とかげ」吉本ばなな 著 新潮文庫
[3]「小川未明童話集ー赤いろうそくと人魚」小川未明 (新潮文庫)


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横山 智子:画家
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f0106896_2312541.jpg[1]「広辞苑」 (岩波書店)

<作者メッセージ>
何にも寄りかからずに、すくっと立つ広辞苑が好きだ。最近は電子辞書のお世話になる機会も増えたが、やはり、いつも手の届くところに広辞苑を置いている。この本の魅力は調べていた語句にとどまらず、いつの間にか、言葉の波を乗り越え、乗り継ぎ、思いがけない美しい言葉に出合ったり、面白い五句を発見できるところにある。百科事典でもあるこの本は、単に語句を解説つるだけではなく、読むための辞書なのだ。封じ込められた言魂たちが、自由に飛び立っていけますように!
 



by live-art | 2010-03-05 22:28 |  ー10年装幀展 | Comments(0)

スタッフY田の展覧会日記


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