NEW POST

予告/美術家たちのオリジナル装幀展ーその7

開催直前!ギャラリーリブ・アート16周年記念
本を愛する美術家たちのオリジナル装幀展 
3/11(木)〜22(月) ※17(水)定休 ☆詳細はこちらから…

本を愛する美術家たちが、美にこだわってそれぞれの愛読書の為に特別に装幀、また読書グッズを制作して下さいました。手法は違っても、それぞれの個性・感性が光り、まさにオリジナルな一点物です。今回の装幀展に出品された作品ファイルと作家からのメッセージを、これから少しずつご紹介しましょう。・・その7
ご紹介しきれない作品も多く、興味を持って下さった方はぜひ会場にお越し下さいませ。

_____________________________________
工藤 波夫:グラフィックデザイナー
------------------------------------------
f0106896_21515127.jpg[1]「伝統色の遺伝子」 14冊 set

<作者メッセージ>
遺伝子のらせん構造のように本を積み重ね、日本の伝統色の系譜を表現する試み。

印刷の簡素化や色見本の均一化により、色は数字や記号で表す機会が多くなった。

どこにいても全く同じ色を共有できること、相互間の誤解が少ない意匠が製作できるようになったことは利点である。

しかし、どの地域や国にも伝統色がある。

日本も例外ではなく、数え切れないほど美しい名前を持つ色が存在している。

まるで一つの色が、一篇の詩のようであるとすら感じる。

伝統色を用いた装丁をらせん状に配置することで、
受け継いだものを大切にするという意図を込め、
色の語源から影響を受けた意匠を作り配置することで、
新たに用いていくという積極性も表した。

遺伝子の素晴らしいところは、ただ伝えていくだけでなく
その中に書き加えていけるところにあると思う。

よって本は白紙である。

※追加注文は、色個別でも可(限定3部まで)


[2]「星の王子さま」サン・テグジュペリ 著 内藤 濯 訳 岩波少年文庫
[3]「おじさんとうつわ」のえほん 工藤波夫 著 森と出版


_____________________________________
高橋 満利子:人形作家
------------------------------------------
f0106896_22101966.jpg[1]「与謝野晶子歌集」 与謝野晶子 著 岩波文庫

<作者メッセージ>
情熱の歌人与謝野晶子は若い頃から大好きでいくつか持っていますが、果して装幀ともなると大きいのも・・と思い、岩波の小さな本の中に彼女の激しさを血を赤で、黒髪をチューリップにして、彼女の内面を感じながらシンプルに創作してみました。古裂の赤と黒の縮緬です。また、内側には晶子の歌を思い江戸縮緬の桜の柄を選びました。ボタンは珊瑚です。

※注文について、ご希望があれば好きな花を描くことができます。例えば、カラー、水仙、薔薇、星・・など  

[2]「金子みすず 永遠の詩」 金子みすず 著 小学館 / 女性シルエット作品
[3]「金子みすず 永遠の詩」 金子みすず 著 小学館 / 生地作品
 

_____________________________________
兵頭 浩章:美術教諭
------------------------------------------
f0106896_2215399.jpg[1]「旅をする木」 星野 道夫 著 文春文庫

<作者メッセージ>
年末年始に時間があり、ゆっくり「旅をする木」を読みました。短いエッセー(33編)なのですが、ゆったりとした時間や雄大な自然、そして星野さんの自然に対する愛情に満ちた文章が、スーッとアラスカの原野や森の中を歩いているような気分になり心地よかったです。
1月に久しぶりに木口木版で作品を作ったのですが、視力の衰えを感じると同時に、ビュランの線が原始的になり、味わいのある雰囲気に仕上がりました。アラスカの原野を延々と流れる川をゆっくり進む巨大な木をマスト?にした船で旅する・・・というイメージで作品を作ってみました。



_____________________________________
渡部 大:イラストレーター
------------------------------------------
f0106896_22265299.jpg[1]「ジョゼと虎と魚たち」 田辺 聖子 著 角川文庫

<作者メッセージ>
ジョゼと虎と魚たちはまず、映画の方を先に観ました。
かなりの衝撃をうけた作品で、観終わったあと胸をえぐられた感じでした。
それで原作にも興味がわいて、初めて田辺聖子さんの本を読みました。
あれだけ長い映画だったのに、小説は短編で約30ページほど。それには驚きましたが
短くとも、ジョゼの生き様がしっかり描かれていて、色んな想像をかき立てられました。
 今回の装幀では、そんなジョゼの究極の幸せの形を絵にしてみたいなーと思って、映画の中でも印象深かったラストのシーンを描いてみました。皆さんもこの原作を読んで、そして映画を観てください。
 

[2]ブックカバー ×20
[3]しおり × 50枚
[4]「ジョゼと虎と魚たち」原画


by live-art | 2010-03-06 22:35 |  ー10年装幀展 | Comments(0)

スタッフY田の展覧会日記


by live-art