松山の画廊 ギャラリーリブ・アート最新ニュース

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美術家たちのオリジナル装幀展ーその10

開催中!ギャラリーリブ・アート16周年記念
本を愛する美術家たちのオリジナル装幀展 
3/11(木)〜22(月) ※17(水)定休 ☆詳細はこちらから…

本を愛する美術家たちが、美にこだわってそれぞれの愛読書の為に特別に装幀、また読書グッズを制作して下さいました。手法は違っても、それぞれの個性・感性が光り、まさにオリジナルな一点物です。今回の装幀展に出品された作品ファイルと作家からのメッセージを、少しずつご紹介しましょう。・・その10
ご紹介しきれない作品も多く、興味を持って下さった方はぜひ会場にお越し下さいませ。
また、リブ・アートまでお問い合わせ下さい。Tel : 089-941-9558

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山野 薫
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f0106896_21185286.jpg[1]「ドグラマグラ」夢野九作 著 三一書房

<作者メッセージ>
かび臭い表紙を目指して作ってみました。装幀カバーは、明治時代の古い写真をPCでコラージュ。ハードカバーは、墨で手書きし、7年間程寝かせたものです。


[2]「天国からの道」星新一 著 新潮文庫
[3]「なりそこない王子」 星新一 著 新潮文庫
[4]「未来いそっぷ」 星新一 著 新潮文庫


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山本 斉:美術作家
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f0106896_21214011.jpg[1]「草枕」夏目漱石 (岩波文庫) 

<作者メッセージ>
「山路を登りながら、こう考えた。」で始るこの小説は、生きにくい「世間」のなかで、さまざまな人間とめぐりあい、「那美」なる人物に自分自身を投影しながら、最終的には言い知れぬ「憐れ」の情感を持って心中の画面を「成就」させる画工の話である。
 ブックカバーの作者である私は、当然のごとく、この画工に付かず離れずの小説旅行をするのだが、最後には私もこの画工とともになにか言い知れぬ情感を体験することとなった。
 この情感のイメージが、まさにこのブックカバーのイメージとなった次第である。漱石の名の由来ともなった故事「漱石枕流」。晋の孫楚の間違いを真似て、私も間違いをおかしてしまったようだ。漱石の『草枕』を「漱草枕石」というように・・・。



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増本 達彦:彫刻家
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f0106896_21234839.jpg[1]「砂の女」安部公房 著 新潮文庫

<作者メッセージ>
砂漠に昆虫採集にきた男は、蟻地獄のような砂の穴の底にある家で暮らすある女のところに滞在をすすめられる。男は穴の底の不条理のなかでもがき苦しみ、脱け出そうとするが、はしごは何者かによって外され、やがてこの女のことも他人とは思えなくなって、砂に埋もれ、自分の過去さえ忘れていく・・・この小説を読んでまず感じた大きなことは、自分が置かれている現実は確かなものなのだろうか?という懐疑の念であった。ふとしたことから日常は思いもかけないものに大転換するかもしれない。若い日に、ありふれた日常について別の視点を与えてくれたこの本は、忘れ難い一冊である。
今回の展覧会に出品することになって装填をどうするか考えているうちに、実際の蟻地獄を思わせる立体的な演出を試みることにした。砂の質感、乾いた感じを追求するとテラコッタ(素焼き)がふさわしいのではないか。


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宮本 博美:版画家
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f0106896_21272286.jpg[1]“Ou,i” デモステニス・アグラフィオティス詩作

<作者メッセージ>
ダダイズム、フルクサスの流れを汲む詩人、アグラフィオティス、通常は各国でアートパフォーマンスによって演出し朗読する。音と言葉遊び、捉えがたい詩の世界を、今回あえて静止した空間に入れてみようと試みました。



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畦地 梅太郎:南海放送株式会社所蔵作品
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f0106896_2137720.jpg[1]畦地 梅太郎蔵書票集 EX-LIBRIS(山人文庫)


[2]畦地 梅太郎 書票 十作集 

[3]特装版 畦地 梅太郎 画文集 とぼとぼ六十年

愛媛の偉大な版画家 畦地 梅太郎氏の蔵書票集を南海放送株式会社のご協力により展示しています。


by live-art | 2010-03-14 21:39 |  ー10年装幀展 | Comments(0)