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後半戦が始りました。

「美術家たちのオリジナル装幀展」後半戦突入。面白いのは「本がとにかく好き!」といった「本読み」の方は傍から見ていてもなんとなくわかる…こと。美術家さん達の装幀を介した本たちとのトライアングルの会話を楽しまれている様子がむんむんと伝わって来るんですね(笑)。こちらも、なんだか幸せな気持ちになってしまいました。
さて、今日からは可能な限り、pick up! をご紹介していきます。

こちらで、全出品作家の作品を一点ずつですが写真付きでご紹介しています。会場にはまだまだたくさん、展示していますので是非とも会場に足をお運び下さい。

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さてさて。最初は先日のギャラリートークのパネラーであり、本展コンセプトの発案者でもある柄澤齊さんの作品。柄澤さんは木口木版という細密木版画の名手。日本国中いたるところに柄澤マニアのファンを持つ作家です。本のタイトルは「父 岸田劉生」。有名な麗子像のあの麗子さんが、父であり、なにより芸術家であった劉生について語る本なのだとか。真っ白な箱の紐を解き箱をほどくと、顔をはす交いに向けた劉生と麗子の肖像が現れます。よく見ると…、劉生の手に握られた林檎には麗子の顔が、麗子が覗き込んだ手鏡には劉生の顔が!?これから始る(読み始める)物語の行方を暗示しているかのよう。なんてドキドキする予告編でしょう!木口木版独特の湿気を帯びた粘り気のある線になおさらドキドキさせられます。


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こちらは、版画家の原陽子さんの装幀。本のタイトルは『檀流クッキング』。作家の檀一雄氏(女優の檀ふみさんのお父さんですね)による「食」にまつわる“指南書”だそうです。「こだわるところは徹底的にこだわり、読者に対しては「あとは好きにして」とさっぱりしているのがよいところです。」…とは、原さんよりのコメント。昭和のこだわり系頑固親父の料理指南…って感じでしょうか?表紙の紫のお茶わんは、エンボスになっています。紙の優しい素材感、紙のくぼみの圧の感じの気持ちよさ。うーん、モノぽい感じがいいですねぇ〜。なんとなくレトロな雰囲気も、あたたかみがあって素敵。「“佳きもの”」って感じがします。

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裏表紙にはちゃわんがふたつ♬
by live-art | 2010-03-17 20:49 |  ー10年装幀展 | Comments(0)

スタッフY田の展覧会日記


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