2011年 08月 30日
ペシャワール会写真展ピックアップー2
何かを感じ、心に滲みる人の存在に希望を見いだしているのでしょうか・・。
戦禍と大旱魃(その何れも大国のエゴによるものと言えます)によって荒廃した大地、生命の危機に晒されているアフガニスタンの人々が、中村哲医師とペシャワール会、アフガニスタンのスタッフによって蘇っていきます。
とにかく「命を!」困っている現況を見ては、前向きにその対処を考え、行動に移し、現地の人々の今後を考え人を育てる・・何年も先を見据えながら(自分無き後も)の活動に頭が下がります。今年の写真展は、ー28年のあゆみーとありますが、なかなかその実践を継続させるのは並大抵のことではありません。
リブ・アートでその一端をご紹介できることを嬉しく思い、一人でも多くの方に見て頂きたいと思います。
医療チームは現地の方々の教育機関も兼ねています。
大旱魃で干上がり、多くの住民が旱魃難民となり土地を離れざるを得ない。
ここに村人達と用水を掘り進めました。その労役は村人達の生活の糧となり、その後の用水を自分たちで管理する補修技術の習得にも繋がります。
通水して4年後見事に緑が蘇りました。
荒れた土地でも育つサツマイモは、砂糖のかかったじゃがいものようだと、地元で人気を博しているそうです。その他、ソバも主食のナンに混ぜ込んだらとても美味しいと、土地の適性を探りながら農業生産を取り戻そうとしています。
過去には自給自足で生活できていた村人達の困難に際し、大切なものを見据えて立ち向かっていった賢明な行動の継続的な実践です。「水」によって農村が復活し、農業の喜び、家族で集う喜びを得るという素朴な「生命」の源を感じます。そして、日本で失われつつある「人の幸せ」を考えさせられます。・・この続きはまた明日。 (森田)
☆残念ながら明日、8月31日(水)は休みです。9月1日〜5日(最終)にお越し下さい。