ペシャワール会の活動報告写真展はなにかと驚かされ、感嘆させられることの多い写真なのですが....こちらのエピソードもそのひとつ。

精悍なこの男性たちは、アフガニスタンの優秀な靴職人。つくっているのは癩病患者用の医療サンダルです。職人さんのなかには、癩病のもと患者さんだった人もいます。患者ひとりひとりの足の形に合わせてソウルを削ります。

現地で広く着用されてたサンダルの構造の難点に気づいた中村医師が、ラバーやソウルにの素材などにも徹底してこだわりつつ開発したこのサンダルのおかげで、壊疽を防止し、足を切断する人の数が確実に減ったんだそうです。中村医師の発想の柔軟さ、直感の鋭さや実行力にはもちろん脱帽してしまうのだけれど、サンダルのデザインにまつわる、現地の人達の生活に根ざしたこまやかな視点を聞くにつけ、ふたたびためいき....(米田)