北室:布花たちのおしゃべり展vol.4〜馥郁と咲くばら〜

北室は今、お花畑と化しています!「アトリエ花葉菜」を主催する布花作家・加藤直子さんと、教室の人達による<布花たちのおしゃべり展>。今回で、もう4度目の展覧会。今回はウエディングのスチュエーションを意識したコーナーも。


この繊細で優しい布花を作るのにかかる手間は相当のもの。小さなつぼみの一つ一つ、花びらの1枚1枚、葉っぱの1枚1枚を思う形に切り抜いて、着彩していくところから始めるのだとか。淡くやわらかで暖かく、日だまりの甘い匂いを思い起こさせるような加藤さん達の布花は、本当に息をしているみたいに豊かです。

常時、布花作りの体験ができます。ちなみに写真一番手前が加藤直子さん。私のような小娘が(これも大抵図々しいか(苦笑))言うのもなんですが、いつ見ても可愛らしい女性。しかし、沢山の生徒さんに慕われて、これだけの展覧会を続けて来られたそのパワーとバイタリティには脱帽です。可憐なだけではできませんって!
南室:<企画展>藤井哲信ガラス展

徳島県在住のガラス作家藤井哲信さんの2年ぶりの個展。哲信さんの制作は、可憐なレースガラスと深いブルーが印象的。青いガラスはよくあるけれど、こんなに落ち着いていて深みのあるブルーにはめったに出会えません。(※参考 http://liveart25.exblog.jp/i3)

この魅力的なブルー、実は「阿波藍の藍色」をお手本にしているのだそう。お話を伺ったところによると、哲信さんのお母様は藍染め作家さんなんですって。藍色は心にしっくり馴染む色。静かにゆっくり浸透していく色。それだけにきっと微妙で難しい。幼い頃から、藍の美しさ、深さに触れて育ってこられた哲信さんだからこそ出せる色なのかもしれません。ベネチアングラスの手法の一つ、レースガラスの繊細さにもため息が出ます。

ほか、ユーモラスな花器やビアグラスもお見逃しなく。哲信さん独特の、ちょっと変で楽しい形。私はすでにはまってしまっています.....