2015年新春を寿ぐ恒例の<現代作家人形展>今年も好評開催中です。今回は、愛媛県内から5人、同じく県外から5人の作家さんをお迎えしいつもよりさらに賑やかでエネルギーあふれる展示になっています。みなさま、是非ともお見逃しなく....さて、まずは今回で5回目となる人形展の初回からずっと参加して下さっているお二人をご紹介。まずは東温市の文殊哩さん。
エントランスでは彼の雛飾りがお出迎え。色彩上質な古布で展開されるシックで深みのある配色と、稚児たちのあどけない表情の取り合わせがなんともキュートで、そしてとてもモダンでしょう?
不敵なウィンクの小鬼。昔話ではいつも悪者にされてしまう鬼も、どうしたって憎めっこない愛嬌と機智を備えたこんな顔。
昨今は妖怪ブーム。文殊哩さんは妖怪や神様や仏様にお詳しい。こちらは付喪神。「器物は百年経ると化ける」と言う俗信からうまれた古モノが化ける妖怪なんですって。左はお釜、右は針と糸切り鋏!
猫又はちゃんと2本の尻尾がついています。(会場でご確認下さい)
夕焼け色のグラデーションが美しい屏風の前には烏天狗。羽も衣装とても凝った作りで惚れ惚れ見入ってしまいます。
お次は松山市在住の高橋満利子さん。山頭火などの異例の代表作もおありでうが、霊性を秘めた妖艶で情熱的な女性を表現されるのがお得意です。今回の圧巻は、智恵子抄三部作。ご主人で書家の高橋正治さんによるレモンの詩のパネルとともに。
満利子さんは、お着物を粋に洒脱に着こなされる薫るような女性なのですがお人形もやっぱり美しく薫る女性です。
聖なる水晶の玉を持った、巫女でしょうか。乙姫みたいな大陸風の衣装は眼福です。
こちらは、高橋さんが主宰する人形教室「人形達の家」の生徒さんんの作品。生徒さんといっても、人形制作歴はかなり長いベテランさん達。色とりどりのお節のお重。お雛さまの傍らに添えてあげるのも素敵。
この方は、なんと一人で50匹もの猿がいる猿山を作ってしまいました。処々の一コマ一コマがゆかいゆかい。
洋人形は日常のこんなワンシーン。
2に続く....