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講演会のご報告

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3日(土)夜、木下晋氏の講演会を催しました。
講演の内容をご報告できたらよかったのだけれど、講演後のワインパーティの準備に追われて、結局ひとことも聞けずじまい。残念(涙)。常に現場にいるのに、こういう時に腰を据えていられないのがスタッフのつらいところ。ま、それが仕事なので、仕方がないですね(涙々)。

・・・でも。でも。うーむむ。やはり無念ダ。
往生際が悪い店員だと思われるかもしれませんが、、、、

もしも、このブログを見て下さっている方の中で、講演を聞きにいらして下さった方がいらっしゃいましたら、是非、コメント欄に講演のご感想などお聞かせください!お願いします!



f0106896_16261182.jpgもうこれ以上にはないというくらいに、塗りこめられた鈍色の闇の深さ、美しさ。既にもう「銀色」といってもいいくらい、スポットライトを照り返すくらいに光沢を帯びた闇だ。銀色の闇の底に照らし出されているのは臨終の小林ハルさん。写真ではわかりにくいが、ハルさんの背後の闇には、病室の風景が刻まれている。全面を濃い鉛筆で塗りこめた上に、更に芯の硬い鉛筆で描かれているので、実際の作品を見ても、遠目には、それを確認することができない。
 ハルさんは、生まれつき全盲の人だったが、幼少時の母親の厳しい躾のおかげで、針に糸を通すことも縫い物をすることもできたのだという。色という概念のない世界の人であるはずのハルさんの言葉に、木下さんは豊かな色彩を感じるのだという。失われた視覚を補うために、研ぎ澄まされた別の感覚で、ハルさんは「色」というものの本質を捕らえていたのではないか、木下さんはそう仮説する。背後に描かれた病室の風景は、もしかしたら、私達には想像することもできないほどに研ぎ澄まされたハルさんの感覚が感受した「気配」だったのかもしれない。
 右の作品「105年の想い」は、ハルさんが亡くなられる約1週間前に完成された。闇の中に残された刻み込むようなえんぴつの強い筆致が切ない。

by live-art | 2006-06-09 17:23 | 今週の展覧会 | Comments(0)