本日より、版画家の綿引明浩さんと同じく版画家の尾崎ユタカさんのダブル個展が始まっています。
【北室】綿引明浩展 DOODLE
北室はカラフルでポップ。
今回画像の色が悪いのですが本物はずっと鮮やか。水色のキリンは「スカイパートナー」。空の相棒....ってわけですね(笑)。タイトルのひとつひとつもしゃれています。
アニメのセル画と銅版画の手法をドッキングさせたようなこの手法<クリアグラフ>は綿引さんのオリジナル技法。
濁りのない澄んだ色彩と不思議な奥行きが魅力。お部屋の空気をたちまち明るくしてくれそう。
小さい頃は漫画家になりたかったという綿引さんだけに。展覧会全体を見回すとあちこちにいろいろなキャラクターが登場します。そのひとりひとりに性格や物語があるので、気になる方はぜひ、ご本人にご質問下さい。3/12(土)・3/13(日)在廊されています。同時多発的に複数の物語が進行しています。見るたびにいろいろな物語を空想させてくれるので何回見ても厭きません。。
またこの両日は13:30から2時間ほどの予定でクリアグラフのワークショップも実施します。小学生以上であればお子さんでも充分楽しんでいただけますし、大人にとっては最高の気分転換になります。まだ空席がございますので是非ご予約下さい。
前回の様子はこんなかんじ←click!
もうひとつ! ←click!
ピッコロ版画と可愛らしく名付けられた小さな版画を壁いちめんにたーーーくさん展示しています、お気に入りを探してください。
【南室】尾崎ユタカ銅版画展ー細密版画の魅力ー
うってかわって南室は完全モノトーンの細密版画、好対照の個展です。
こちらは文字通り、<親指大>の版画作品。田舎道を散歩する母子ののどかな風景がとても緻密に描かれています。夜空の星がとてもきれい。尾崎さんの小さな版画を目にするとき、私たちはこめかみを緊張させてくっと焦点を合わせます。その瞬間、カメラのレンズをズームインするみたいに小さな絵の世界に引きずり込まれていくような、小さな画面の向うに大きな空間が開けたような不思議な気持ちになります。
尾崎さんは剣道の有段者でもあります。少年剣士達を描いた作品も多数。
こんかいDMに採用させて頂いたこちらは「羽衣」。お能の一瞬を描いた圧巻の逸品。着物の柄やかんむりの細工など、目を凝らしてご堪能下さい。
月に富士山。ラブラドールレトリーバー。そのほか、子供たちに向けられた愛情深い視線や、イタリアの古建築などなど、モチーフもいろいろ。
尾崎さんもまた、3/12(土)・3/13(日)の2日間在廊されます。