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2017年 04月 28日
〜5/9【南室】坂本卓遺作展 〜5/2【北室】LIVE-ART「ガラスと版画」展
【南室】坂本卓遺作展
本日より南室にて坂本卓遺作展が始まりました。魚市場の経営者だった坂本さんは、小さな子供の頃からずっと、絵を描くことが大好きだったそうです。大人になってからは、魚市場で出会う魚介の絵を好んで描かれていました。
「活きのええうちに、色がかわらんうちにかかないかんのや」
そんな、ご主人の口癖を思い出して、思い出が新鮮なうちに!と思い立たれた奥様の手で実現した本展。

まずは、小学校2年製の頃に描かれたという絵日記。
お母様のお手製の表紙がついています。
どの絵も、すごくしっかりと、とびきり楽しげに描かれていて、見ている私たちも幸せな気持ちになります。日記の文字も、なんともなんとも❤️当時のゆったりとした生活の匂いがしっかりと伝わってくるのだから、すごいなぁ...と思います。
裏紙に描かれたキスの絵。裏紙でもとてもとても丁寧なんです。無心のまなざし。それも生へ喜びに満ちたまなざし!
鮮魚の美味しさを描き留めるための無心の時間。なんて幸せな時間だろう....
「はずかしがりやの主人もあの世で喜んでくれるのではないか、それともいらんことすると苦笑いしているかもしれません」とは展覧会のご案内に書かれた奥様の言葉。いずれにせよ、とてもウラヤマシイです、私(笑)。
地元「港山」の風景。にこやかな笑顔と、和やかで温かな空気が蔓延したフロア。故人のおひとがらがしのばれます。【北室】LIVE-ART「ガラスと版画」展
さて、北室は、リブ・アートのコレクション版画と、西山芳浩さんのガラスを中心に展示しております。
そうそう、今回、作品を見ながら、ゆったりしていただきたいと思い、ちょっとしたカフェコーナー、つくってみました。お買い物の方以外も大歓迎です。おやすみどころとして使っていただけると嬉しいです。
西山さんの作品は先週までの企画展から一部延長してお借りしています。
見逃した方はぜひ、この機会に。山吹色が美しい小品版画は林孝彦さんの作品。李朝風の家具などにも似合いそう。
山本容子さんの希少な旧作。ジャズをイメージしたシリーズのうちの一作。無造作な線がとびきりチャーミングなウィットとともに作品に変わっていく驚きと楽しさ。
西山芳浩さんの花器は小さくてもしっかりとした存在感があります。決しておしゃべりじゃないんだけれど。
木村繁之さんのきらめくように美しい木版画。木版画だからこその美しさがいっぱいつまっています。自然の光のなかではもっと色彩に奥行きがでてきますよ。
新芽がぐんぐん伸びているキウイ蔓をいただいたので、たくさんの掛花を使っていけてみました。左が井崎正治さんの木製の、まんなかが西川孝次ガラスの、右端が青山幸雄さんの銅のかけ花です。