南室:「トンネル撮るネン」内山弘康の写真展
〜愛媛のトンネルで東京生まれのぼくがなぜか関西弁で決めたこと〜

東京生まれ神奈川育ちの内山さんが、転職を機に宇和島に移り住んだのは3年程前のこと(現在は転勤して新居浜に在住)。主な交通手段が、電車から車に変わり、まず、おどろいたのが愛媛のトンネルの数の多さだったのだとか。


暗闇の中、トンネル灯がドラマチックに照らし出さすそのフォルム。その曲線の美しさ。雨垂れや排気ガスの染み跡が弓なりのコンクリートに描く模様。東京そだちの内山さんが田舎暮らしの中で、トンネルそのものに愛と興味を覚え始めるのにさほど時間はかかりませんでした。

学生時代、短期留学の際にカメラマンのアシスタントを経験したり、川崎市のボクシングジムのドキュメント写真を撮影したり、写真家達のグループ展に出品したりetc...これまでも、常にライフワークとして写真を撮りつづけていた内山さん。
今は、休みの度にスーツにソフト帽で武装してトンネルに潜入しては、セルフタイマーのシャッター音を響かせているという日々を過ごしています。