【南室】奥定一孝 油彩画展
本日より南室では愛媛大学名誉教授・奥定一孝さんの個展が始まっています。
原風景にだぶらせながら積層した色面を組み上げていく。
これが長年のテーマとされている奥定さんの画法。
原風景とは、幼き日、身体に染み付くように遊んだ瀬戸内の渚であり、
その渚のほんの小さな場所、薄い砂地の下の粘土層に形作られた独特の襞のこと。
渚は海と地の瀬戸際であり、生命のダイナミズムが生まれる場所。その足跡としての襞。
津波のような、地熱のような盛り上がる大地のような地球のダイナミズム。
人、社会、世界の渚。ここにもまた同じような波条や襞が刻まれているはず。
エッチングの小品も。
【北室】眞鍋喜久美・鶴井朋美 二人展
北室は一昨年から意欲的に作品を発表されているおふたり。
眞鍋喜久美さんと鶴井朋美さんの展覧会です。
カラフルでダイナミック、ジャジーな熱い音色が聴こえてきそうなこちらは、
眞鍋さんの大作です。

酷暑にも、負けず劣らずエネルギッシュ。
涼しげな白いアジサイも。

いっぽう、鶴井さんの作品は小粒が味わい。
鶴井さんの描く魚や動物やモノ達はみな、すっとぼけた表情でちょっとシュールで、まさにワールドの住民なのだけれど....
↑↑↑ title <そんなこともある>
こっちの世界の生活や日常が、
存外にエール(応援歌)のようにいっぱい詰まっているみたい。
小粒ちゃん、だけじゃありません。
ダンボールをはぎ合わせてできたきれいな色の魚。なかなか爽快なタッチです。
まっしろも。