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〜8/8 「 二人展 」  井上 務 + 大西 壮一郎

f0106896_12281592.jpg木を見ただけで森を語ることはできないが、美術の場合、木を見ずして森を語ることはできない。美しい色が幾重にも塗り重ねられ、作者の想いの深さとともに深海に潜む闇となる。今回、井上は天空より、大西は海の底より、私たち人間の世界を展望している。左は、大西壮一郎さんの作品の一部を拡大。(森田:記)


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                             井上務「神話の翼」


 いつの頃からか、動物を対象とした作品を作ることが多くなってきた。
別に動物を描きたいからではなく、モチーフとして使っているだけで、本当は動物に向けられた人間のまなざしの方を表現したいのである。

 自然。
作られたものでない、裸の野生に身を置く時、太古の歴史が囁きかけてくる。
断片化し、それぞれが星屑のように散っていた記憶や意識、言葉。それらいくつかの要素が、新たな衣装もまとうでなしに集まり、神話の姿を開示する。
 その一方で、「自然はいい」というような調和的な世界観が読み取られるような場所に、僕たちはむしろ、一種の狂気の前兆を感じる。
秩序とその破綻が同じ地点で混在し、進むことも退くことも知らず、そこで立ちすくんでいる。

 ゆっくりと世界全体が回り始める。やがて三つに分裂したそれと正面から対峙するはめになった僕は、あまりにそれが怖いので、あるはずもない名前を付けて、何十回も繰り返しノートに書き綴ったのだった。

 外の思考と呼ばれるものの、何歩か手前の状態で、僕たちは地を這い回りながら、「どうも、そうなっているようだ」を探る。そしていかなる共同性とも結びつくことなしに、強度を経験したいと思う。  

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大西壮一郎「行進」
 

Commented by お久しぶりです at 2006-08-06 00:24 x
とある機会がありまして、井上先生のお名前をネットで拝見することができました。14年前、高校で教えていただいた岡本です。(新聞奨学生の)覚えていらっしゃいますでしょうか?今はただの主婦になりましたが、先生のご活躍を心より応援致しております。
Commented by live-art at 2006-08-09 13:31
コメントありがとうございました。
井上先生も岡本さんのことをよく覚えてらっしゃって、とても喜ばれているご様子でした。
Commented at 2006-08-10 18:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2006-08-14 15:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by live-art | 2006-08-03 18:21 | 今週の展覧会 | Comments(4)