本日より、中島邦子さん、渡部桂子さん、松永安正さんによる三人展が始まっています。たまたま居合わせた3人が意気投合して企てたスペインスケッチ旅行、楽しい旅の記憶の記録がたくさんつまった展覧会。この旅のガイド役は、松永さん。
スペインにお住まいになっていたこともあり、
30年以上もスペインの風景を描き続けています。
街の匂い、空気の質感、風の重たさ、あたたかさ.....
アウトプットが「地元」目線というのかしら、
この地の深層に少しだけ触れたような気がしてくる。
松永さんは、油彩画の風景画とアブストラクト、
水彩スケッチを出品しています。
渡部桂子さんの作品は色鮮やか。こちらの作品はイタリア旅行とは関係なく、テレビで見た放牧民の女性のイメージを反芻して描かれたそう。激しく情熱的な色彩やタッチに、モチーフに対する憧れや強い感動がトクトクと伝わってきます。 サクラ・ダ・ファミリアの内部から天井を描いた絵。
可愛らしい女の子。人形かな?
アイボリーに映えるブルーが美しい一枚。
中島邦子さんは、繊細な繊細な日本画の描き手。
静謐な石造りの建造物。 岩絵の具のパウダリーな質感に心安らぎます。
エレガントなアブストラクト。
スペインの古い町並みと、日本画のマチエールと、
中島さんの色彩感覚との幸福な出会い。