2019年 08月 06日
「器つくる人・器つかう人」展とは
モノづくりのプロ達は、まだ見ぬ誰かに届けるために、日々、作品を作り続けています。
たったひとりの「わたし」から不特定多数の「あなた」へ。
殊に、作家性を強く打ち出している作家にとって、制作とは、なんて孤独な営みなんだろう。
さまざまな作品展で同世代の陶芸家と交流するなかで、
幾度となく、そんなことを思うことがありました。
ならば、<無数のあなた>の照準を、思い切って、器を「つかう」プロの目線に合わせてみたら、
一体どんなことが起こるだろう。私のそんな、好奇心と思いつきから生まれたのがこの企画です。
何もかもが手探りだったある日、池内さんが、自身の蔵書の中から、作家のひとりひとりに向けて、写真本を持参して下さいました。
アート、デザイン、ファッション、建築etc… 池内さんの豊かな見識と芸術全般における興味の広さ、
何よりとびきりチャーミングな大人の遊び心を彷彿とさせる内容。
企画が本格的に始動したのはこの時からでした。
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会場の通路には、蔵書とともに、そこからインスピレーションを受けた作家達の作品の一部を展示しています。
ぜひ、本のページをめくってみて下さい。
どれもとても面白い内容ですし、作家達との交流のとても早い段階で、
池内さんがそれぞれの作家の本質的な魅力を見抜いていたかがよく分かります。
それから、それぞれがそれぞれの個性を見失うことなく、
全力で応答した、作家たちの根性の賜物である、愛すべき器達もぜひ、ご覧下さい。
その器のひとつが、日々の暮らしの小さな潤いとして、
たった一人の「あなた」のもとへ届くといいな。
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