2006年 09月 24日
2007年新春人形展予告:河野甲さんの巻
両室にて<現代作家人形展>を開催します!
出品作家:河野甲(京都)、河野滋子(京都)、小松靖治(神奈川)、坂田ノボル(東京)、高橋操(東京)、林摩美(愛媛)、水澄美恵子(埼玉)、高橋満利子、文殊哩(愛媛) 敬称略
写真では、一見ブロンズに見まごうような艶やかさですが、河野甲さんの作品の素材はみな、ていねいにていねいに鞣された牛や羊などの動物の皮。それが細部まで驚くほど精巧に作られているものだから、この人形達はみな皮膚呼吸でもしているんじゃないだろうかというくらい生命感に溢れていて、ドキドキさせられます。羽根のある妖精の他にも、巨大な昆虫や、海の生き物、奇妙でユーモラスな架空の生物、静かな精神性を思わせる人型の精霊(?)etc... 乞う、ご期待!
___________________________________________________Kohno-Kou
<河野甲さんからのコメント>
あえて振り返ればこの20年、じっくりとひとつの作品に取り組むなどという余裕もなく、ただ生活の為、ひたすら手を動かし続けてきたように思います。だから偉大な制作者の生き様に比して語る言葉も無いのが真実ですけれど、それでも創り続けたその行為から逆に自分の方向性というか、あるいは作風とでもいうようなものが見えて来たように思います。まだまだ迷いはあるけれど、あんなものを創ってみたい、と思える自分の心がありがたいと思います。

1956 愛媛県宇和島市に生まれる
1977 京都嵯峨美術短期大学 洋画科卒業
1977 皮革造形家 石丸雅通に師事(鎌倉)
1984 坂kとして独立 工房を持つ(京都)
1991 奈良県吉野に移住
1993 橿原市昆虫館常設昆虫制作(橿原)
1994 世紀を超えるクラフト展(京都)
1995 3Dイラストレーターズコンクール 銅賞(ニューヨーク)
2000 兵庫県人と自然の博物館
熱帯雨林の動物・昆虫制作(三田)
京都府加茂に移住
銀座松屋・梅田阪急の定期開催を中心に全国で個展
出版 立体イラストレーション1.2 (グラフィック社)
作品集「しずかな八月」(求龍堂)