2006年 10月 15日
10/19〜 木下恵介・配島伸彦両氏の個展
10/19からは、北室にて版画家木下恵介さん、南室にて配島伸彦さんの個展を同時に開催します。
何気ない静物、ふと見上げた風景、勢いよく引かれたストローク。スナップ写真のようにリトグラフや銅版で描かれたイメージが組み合わされた銅版画、様々な色の線と線とが細密に交差して紡がれる織布のような油彩パネルなど。木下さんの線はとてもシャープで”精巧”。カラフルなのに無駄な甘さがなく、モダンで都会的なのでインテリア・コーディネータの方にはしょっちゅう、お買い求め頂いています。
右は、版画を刷るときに使うあて紙を複数枚重ねて綴じた本のような珍しい作品。これ、各所で好評なんだそうですよ。楽しみ、楽しみ。
配島伸彦
"Grass"リトグラフ 38×28cm2003
2004年のpictronika以来のお付き合いである配島さん。ベニヤ板やプラスティック板などをくり貫き、それを型として紙やキャンバスに単色の絵の具を塗るというシンプルかつプリミティブな版画です(所謂、”ステンシル”)。モチーフは、既成の印刷物やVTR、自身で撮影した写真などから採取されるのだそう。シルエット状に象徴化された花や、うさぎや、ペンギン、鳥や猿....etcは、はたしてフロアの空気どんな波動をもたらしてくれるのか?こちらも楽しみ。