2006年 11月 26日
12月17日(木)〜12日(火) 遠藤裕人陶展

重量感のある厚手の磁器にほどこされた唐草模様…砥部焼と聞いてまず思い起すのが、現在も砥部でご活躍の工藤省治さん達が提案された器。シンプルで丈夫、奇を衒わずとも素朴な民芸調の風合いが魅力の、完成された形です。
一方、砥部の磁土を使用しつつ、より薄く、より軽やかで自由なフォルムを追求している作家さん達も砥部には沢山いらっしゃいます。遠藤さんはその先駆けともいえる人物。砥部の磁土に独自のブレンドを配し、独自の研究を重ねながら、理想の白と、それを象る洒脱なフォルムを追い求めてうん数年。毎度、毎度、そのストイックな姿勢には頭が下がります。
遠藤さんの清潔で瑞々しい白は、その透明感故、ほのかな重力のたゆたいを感じさせるよう。清々しい余韻をに洗われるような展覧会になることうけあいです。今回のメインは斬新なフォルムの花器。もちろん日常遣いの器も多数出品。是非ともご高覧下さい。