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〜12/5 <企画展>春陽会版画部秋季展

長谷川潔、清宮質文、駒井哲郎などを輩出し、真摯な活動のもと日本の版画界の歴史を担う存在でもある春陽会版画部による、愛媛では初の展覧会。総勢50名あまりが出展。特別陳列として、駒井哲朗氏の作品も展示しています。

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<春陽会版画部の沿革>

春陽会は、1922年(大正11年)、院展洋画部の小杉放庵、森田恒友、山本鼎等と草土社の岸田劉生、中川一政等に梅原龍三郎を加えたメンバーの合同によって誕生しました。現在、絵画部・版画部があり、毎年、春に公募展を開催しております。
 山本鼎等が味わった近代版画の黎明期の生みの苦しみを経て、春陽会の版画部の歴史の中で大事なポイントになったのが、第6回展から参加した長谷川潔の加入でした。彼のモダンで精神性豊かな作品は多くの版画家たちに影響を与えました。
 駒井哲郎もその1人で、長谷川の精神的恩恵を受け、以後、春陽会の版画芸術の中心となり、木版画の北岡文雄、前田藤四郎、清宮質文等とともに、魅力的な作品を通して春陽会版画の潮流をつくって来ました。同時に、多くの若い作家たちが国内外のコンクールに積極的に参加し、賞を受け、高い評価を得てまいりました。
 現在は、版種も、銅版・木版・リトグラフ・シルクスクリーン・デジタルプリントなど多種で、又、表現も具象・抽象と様々です。版画表現の多様な現代の中で、春陽会版画部は、時代の流れに安易に迎合することなく、豊かな精神性と鍛練された技術に裏打ちされた、詩情豊かで、都会的なセンスを持った版画作品を世に送り出し今日に至りました。 

【出展作家】新井リコ・市川有子・伊藤槃特・伊藤龍作・内田智也・ウチダヨシエ・内山良子・大井戸百合子・大久保澄子・大阪忠司・片山憲二・柄澤博章・川井木綿・北岡文雄・小浦昇・後藤圭介・小林ドンゲ・志野和男・篠田紀美代・清水美三子・杉山元次・鈴木孝太朗・鈴木康生・関野洋作・早乙女務・高橋洋・高橋房雄・竹田智美・立掘秀明・玉置昇・丹阿弥丹波子・中東剛・中山岳美・仁科久・蓮本幸・浜西勝則・林和一・廣田雅久・府川誠・藤本清子・船坂芳助・前田光一・松島順子・松田洋子・松野登美子・みいださかえ・三田村直美・光崎堅治・宮本典刀・森島勇夫・山下淳子・渡部達正 【特別陳列】駒井哲郎

(春陽会版画部秋季展レーフレットより)


また、本展が地元の作家や美術愛好家の方々と春陽会の会員の方々との交流の場となることを願って、下記のような場を設けることとなりました。ワークショップは、まだ若干の余裕がありますので、ご希望の方はぜひともお申し込み下さい。

〜12/5 <企画展>春陽会版画部秋季展_f0106896_1854258.jpg●ワークショップ  
年賀状に向けて…
「プロから学ぶ!木版画のコツ」
講師:大阪忠司
日時:12月3日(日) 
   15:30〜17:30
会費: 500円 / 定員20名(要予約)
※写真は今回展示中の大坂作品。
※愛用のバレンをお持ちの方はご持参下さい。


●交流レセプション
 春陽会会員の方々とご歓談下さい。

 日時:12/3(日) 618:00〜20:00
 ※予約不要・参加費無料です。どなたさまも、ふるってご参加下さい!
 ※ささやかではありますが、温かいお料理と飲み物を用意してお待ちしております。お酒を召される方は、公共の交通機関をご利用下さい。
by live-art | 2006-11-30 18:45 | 今週の展覧会

スタッフY田の展覧会日記


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