2007年 01月 08日
まずは北室から…
写真の人形のモデルは、<わけいってもわけいっても青い山>…でおなじみの放浪の自由律俳人・種田山頭火。草履の紐を結わえているところです。着物の裾が軽やかに翻って、まだ見ぬ旅路の風を思わせます。その他、鶴姫や夕鶴、かぐや姫、雛人形などを出品。

文殊哩さん
写真は風神。長い柄の先に設置された金色の雲に、乗っています。雷神との対。鋭い牙。首にぶら下がる髑髏の数珠。ひんむかれた両目に差す眼光はすごい迫力です。こわいんだけど、どこかユーモラスで憎めないのが味の文殊哩さんのお人形。江戸縮緬の着物を来た可愛らしい豆雛や干支のシリーズも。

小松靖治さん
卵形が可愛いこの兎は、ころんころんとゆらめく<おきあがりこぼし>なのです。ほんとに卵くらいの大きさの小さな作品ですが、細工はとても丁寧で細やか。背中にも桃色珊瑚の飾りが揺れています。

林摩美さん
摩美さんの作品は、手足や首の間接が自由に曲がる、球体間接人形。足首の角度をちょっと曲げてみたり、ちょっと小首をかしげさせてみたりしただけで、あどけない深い瞳が、はっとするほど違う表情をみせてくれます。色合わせのモダンな着物も素敵です。

水澄美恵子さん
水澄さんは、昭和中期の子供たちのいる風景をジオラマで再現。人形一体一体のちょっとしたしぐさや背骨のラインなどに、ひとりひとりの性格や癖まで表現されていて、これはもう圧巻のリアリティ!

高橋操さん
写真手前の「ミセス・ベジタブル」は、白菜のスカートをまとい、かぼちゃの傘をさしています。それから、まるく結った髷はなんとカリフラワー(笑)。ぴかいちのバックシャンはピーチ夫人。どの人形も突き抜けて明るくコミカルで、ほんのりエロチック。
