
カメラマン桜田耕一さんと詩人の徳永民平さんによる、文化情報誌『アクリート』誌上(愛媛新聞社発行)の人気連載企画「こころ旅」が、本になりました。今回は、その出版記念の写真展。

写真は、瀬戸風峠から見下ろす松山市内の風景。城の向こう、伊予灘を望みます。「こころ旅」は、徳永民平さんの詩やエッセイを受け、桜田さんが愛媛県各地を旅してまわり、その詩情をさらにふくらませるような風景を撮影した写真を添えた言葉と写真のコラボレーション。北室にはその写真の1部が今回展示されています。南室には、フラメンコダンサーの舞の一瞬の間をとらえた連作も。普段見慣れた風景も、桜田さんの卓越した技術と独特の感性を通過して切り取られると1枚のシュールな幻想絵画のように変化してたちあがるから不思議です。