
<春陽会版画部の沿革>
春陽会は、1922年(大正11年)、院展洋画部の小杉放庵、森田恒友、山本鼎等と草土社の岸田劉生、中川一政等に梅原龍三郎を加えたメンバーの合同によって誕生しました。現在、絵画部・版画部があり、毎年、春に公募展を開催しております。
山本鼎等が味わった近代版画の黎明期の生みの苦しみを経て、春陽会の版画部の歴史の中で大事なポイントになったのが、第6回展から参加した長谷川潔の加入でした。彼のモダンで精神性豊かな作品は多くの版画家たちに影響を与えました。
駒井哲郎もその1人で、長谷川の精神的恩恵を受け、以後、春陽会の版画芸術の中心となり、木版画の北岡文雄、前田藤四郎、清宮質文等とともに、魅力的な作品を通して春陽会版画の潮流をつくって来ました。同時に、多くの若い作家たちが国内外のコンクールに積極的に参加し、賞を受け、高い評価を得てまいりました。
現在は、版種も、銅版・木版・リトグラフ・シルクスクリーン・デジタルプリントなど多種で、又、表現も具象・抽象と様々です。版画表現の多様な現代の中で、春陽会版画部は、時代の流れに安易に迎合することなく、豊かな精神性と鍛練された技術に裏打ちされた、詩情豊かで、都会的なセンスを持った版画作品を世に送り出し今日に至りました。
【出展作家】新井リコ・市川有子・伊藤槃特・伊藤龍作・内田智也・ウチダヨシエ・内山良子・大井戸百合子・大久保澄子・大阪忠司・片山憲二・柄澤博章・川井木綿・北岡文雄・小浦昇・後藤圭介・小林ドンゲ・志野和男・篠田紀美代・清水美三子・杉山元次・鈴木孝太朗・鈴木康生・関野洋作・早乙女務・高橋洋・高橋房雄・竹田智美・立掘秀明・玉置昇・丹阿弥丹波子・中東剛・中山岳美・仁科久・蓮本幸・浜西勝則・林和一・廣田雅久・府川誠・藤本清子・船坂芳助・前田光一・松島順子・松田洋子・松野登美子・みいださかえ・三田村直美・光崎堅治・宮本典刀・森島勇夫・山下淳子・渡部達正 【特別陳列】駒井哲郎
(春陽会版画部秋季展レーフレットより)
また、本展が地元の作家や美術愛好家の方々と春陽会の会員の方々との交流の場となることを願って、下記のような場を設けることとなりました。ワークショップは、まだ若干の余裕がありますので、ご希望の方はぜひともお申し込み下さい。

年賀状に向けて…
「プロから学ぶ!木版画のコツ」
講師:大阪忠司
日時:12月3日(日)
15:30〜17:30
会費: 500円 / 定員20名(要予約)
※写真は今回展示中の大坂作品。
※愛用のバレンをお持ちの方はご持参下さい。
●交流レセプション
春陽会会員の方々とご歓談下さい。
日時:12/3(日) 618:00〜20:00
※予約不要・参加費無料です。どなたさまも、ふるってご参加下さい!
※ささやかではありますが、温かいお料理と飲み物を用意してお待ちしております。お酒を召される方は、公共の交通機関をご利用下さい。

重量感のある厚手の磁器にほどこされた唐草模様…砥部焼と聞いてまず思い起すのが、現在も砥部でご活躍の工藤省治さん達が提案された器。シンプルで丈夫、奇を衒わずとも素朴な民芸調の風合いが魅力の、完成された形です。
一方、砥部の磁土を使用しつつ、より薄く、より軽やかで自由なフォルムを追求している作家さん達も砥部には沢山いらっしゃいます。遠藤さんはその先駆けともいえる人物。砥部の磁土に独自のブレンドを配し、独自の研究を重ねながら、理想の白と、それを象る洒脱なフォルムを追い求めてうん数年。毎度、毎度、そのストイックな姿勢には頭が下がります。
遠藤さんの清潔で瑞々しい白は、その透明感故、ほのかな重力のたゆたいを感じさせるよう。清々しい余韻をに洗われるような展覧会になることうけあいです。今回のメインは斬新なフォルムの花器。もちろん日常遣いの器も多数出品。是非ともご高覧下さい。
両室にて<現代作家人形展>を開催します!
出品作家:河野甲(京都)、河野滋子(京都)、小松靖治(神奈川)、坂田ノボル(東京)、高橋操(東京)、林摩美(愛媛)、水澄美恵子(埼玉)、高橋満利子、文殊哩(愛媛) 敬称略
小松さんの作品のメインは、なーんと”縮緬細工のからくり人形”!いい具合にけれん味の効いた色といい、びみょ〜にとぼけた表情といい、”和風ポップ”とでもいいたくなるような楽しくてユーモラスな作品。 さてさて、どんな動きで驚かしてくれるんでしょう。今から楽しみです。
_______________________________________________Komatsu Seiji



木毛を芯に、綿や針金、木の粘土などで立体感をつけ、糸を引き、布で仕上げるという工程を経てできあがる夢時間のお人形は、ふわふわとしてやさしい面持ちをしています。生徒さんの作品は、赤毛のアンや、赤頭巾など、物語の中の登場人物をかたどったもの、ウェディングの花嫁さん、ご自分のお孫さんをモデルにしたもの、振り袖姿の日本人形などなど、モチーフも様々。
今回、森川さんがご自身に掲げたテーマは、小説『坊ちゃん』の世界を表現すること。坊ちゃん、マドンナ、赤シャツ、のだいこ、うらなり、やまあらし、校長、きよ...などなど、主要登場人物のすべてを作り上げた…だけでなく…なんども道後駅に足を運んで研究を重ねつつ、本物そっくりの坊ちゃん列車まで作ってしまわれました!運転手の衣装も本物とおんなじです。

南室:楽居布2006秋




院展洋画部の会員らに、岸田劉生・中川一政・梅原龍三郎らが加わって誕生した春陽会。版画部においては、長谷川潔や駒井哲郎、北岡文男、前田藤四郎、清宮質文らとともに、モダンで詩情豊かな版画を世に送り出してきました。リブ・アートゆかりの作家さんでは、金銀の箔を上品に使いながら、潤いのある四季の花々をリトグラフで表現される清水美三子さんも参加されています。
今回は、愛媛県では初めて、春陽会版画部の現在の精鋭達の作品を一同に展示します。また、会員と地元の美術愛好家交流の場となること願って、ワークショップや交流レセプションを企画致しました。奮ってご参加下さい。
新井リコ・市川有子・伊藤槃特・伊藤龍作・内田智也・ウチダヨシエ・内山良子・大井戸百合子・大久保澄子・大阪忠司・片山憲二・柄澤博章・川井木綿・北岡文雄・小浦昇・後藤圭介・小林ドンゲ・志野和男・篠田紀美代・清水美三子・杉山元次・鈴木孝太朗・鈴木康生・関野洋作・早乙女務・高橋洋・高橋房雄・竹田智美・立掘秀明・玉置昇・丹阿弥丹波子・中東剛・中山岳美・仁科久・蓮本幸・浜西勝則・林和一・廣田雅久・府川誠・藤本清子・船坂芳助・前田光一・松島順子・松田洋子・松野登美子・みいださかえ・三田村直美・光崎堅治・宮本典刀・森島勇夫・山下淳子・渡部達正 【特別陳列】駒井哲郎
●ワークショップ 年賀状に向けて…「プロから学ぶ!木版画のコツ」
講師:大阪忠司
日時:12月3日(㈰) 午後3時30分〜5時30分
会費: 500円 / 定員20名(要予約)
●交流レセプション
春陽会会員の方々とご歓談下さい。(参加費無料)
日時:12月3日 午後6時〜8時
※ささやかではありますが、温かいお料理と飲み物を用意してお待ちしております。
お酒を召される方は、公共の交通機関をご利用下さい。


南室:絵夢の会・彫金ジュエリー展




絵夢彫金ジュエリー教室:http://www.emu.co.jp
両室にて<現代作家人形展>を開催します!
出品作家:河野甲(京都)、河野滋子(京都)、小松靖治(神奈川)、坂田ノボル(東京)、高橋操(東京)、林摩美(愛媛)、水澄美恵子(埼玉)、高橋満利子、文殊哩(愛媛) 敬称略
坂田ノボルさんのお人形はほっこりとあたたかい陶人形。ころんころんと丸くあどけなく、とても可愛らしいのだけれど、それだけれはなくて。例えば、大地や風や空や太陽...etc。生きとし生けるものをゆったりと包み込む”大きなるもの”の存在を感じさせてくれるような不思議なスケール感のある作品です。
_________________________________________________SakataNoboru

<略歴>
1949 東京生まれ
1980〜 個展グループ展多数
両室にて<現代作家人形展>を開催します!
出品作家:河野甲(京都)、河野滋子(京都)、小松靖治(神奈川)、坂田ノボル(東京)、高橋操(東京)、林摩美(愛媛)、水澄美恵子(埼玉)、高橋満利子、文殊哩(愛媛) 敬称略
干支のお人形や、雛人形展でリブ・アートではすでにおなじみ、大人気の文殊哩さん(東温市)は、”文殊哩風五月人形”の写真を送って下さいました。文殊哩さんの作品展で、いつも羨望のためいきをつかされてしまうのは、配色のセンスの素晴らしさ。抑えた色合いで、風合いのある、どちらかといえば、”渋め”の古布をとても「粋」に配色されるのです。例えば、下の男の子の被っている兜の紐の朱色。彼を更に、粋にチャーミングに見せているでしょう?
__________________________________________________monjyuri

<略歴>
1952 愛媛県生まれ
1986 人形製作開始 以来個展・グループ展多数
・・・・・・・*・・・・・*・・・・・・・・・*・・・・・・・・・*・・・・
こちらは、来年の干支人形。リブ・アートの店頭にも置いてあります。
注文製作になりますので、ご要望の方はご連絡下さい。
11月15日までにご注文下されば、年内納品可能です。
親子セットで¥18,900-

両室にて<現代作家人形展>を開催します!
出品作家:河野甲(京都)、河野滋子(京都)、小松靖治(神奈川)、坂田ノボル(東京)、高橋操(東京)、林摩美(愛媛)、水澄美恵子(埼玉)、高橋満利子、文殊哩(愛媛) 敬称略
水澄さんのお人形は、驚くほど表情豊か。生きているみたい…というか、お人形の一体一体に違う性格があって、違う過去を持っているみたい。肢体の微妙な動きやしぐさがひとりとり違うのですよ。1月の展覧会に出品して下さるのは、ほのぼのとしたノスタルジーが薫る昭和(中期?)の子供達のいる風景。パジャマ姿で寝ぼけ眼の女の子、けんかして泣かされた女の子に泣かした男の子、コッペパンでふざけるお調子者の男子が必ず一人はいた給食時間etc...ご期待下さい!
______________________________________________Minazumi Mieko

<水澄さんからのコメント>
自然の中、創作意欲が湧き上がった時にのみ、制作します。
<略歴>
1947 島根県益田市に生まれる
1986 吉田良に師事
1989〜個展企画展多数
1989 京・舞技展出展(大阪・新宿・千葉)
作品集「大正記念館」刊行
2001 作品集「童心遊戯」
2004 現代創作人形展出品(豊科近代美術館)
2005 「ポーラ化粧品」カレンダーに器用される